■はじめに
銀行に預金口座を開設するのは簡単で、
多くの人が複数の銀行口座を持って生活しています。
ただ、この銀行口座について注意しなければならないのは、
休眠口座を放置してしまうことです。
10年以上取引のない銀行口座については、
預金が丸ごと銀行のものとされてしまうので、
取引しない口座については解約した方が良いのです。
ここでは、休眠口座を解約すべき理由と、
三菱東京UFJ銀行における口座の解約方法について説明したいと思います。
■休眠口座の解約が必要な理由
①休眠口座は10年で残高がなくなってしまう
長らく入出金や振込みが行なわれていない銀行口座は、休眠口座と呼ばれています。
現在の制度では、10年間、取引が一切なされていない休眠口座については、
持ち主不明の状態になったと判断され、預金額が丸ごと銀行の収益になってしまいます。
10年間、銀行預金を放置していると、預金額がなくなってしまうのです。
光熱費やクレジットカードの支払い、
給与の入金といった日常生活で使用している口座であれば、
頻繁に取引されるので預金額がなくなる危険性はありませんが、
めったに使用しない口座だと、休眠口座と判断されてお金を失う危険性が生まれます。
お金を失いたくないのであれば、休眠口座はすぐに解約すべきなのです。
②口座維持手数料が導入されつつある
各種報道によると、三菱東京ufj銀行を含む大手メガバンク3行は、
口座維持手数料の徴収について検討しています。
口座維持手数料は海外における外資系銀行で導入されている制度で、
銀行口座を開いて使用し続ける際に、年間の手数料が必要になるというものです。
国内でもかつて営業していたシティバンク銀行が口座維持手数料を徴収していました。
この口座維持手数料が導入されてしまうと、
休眠口座からどんどんお金が減ってしまいます。
10年経過せずに預金額が減少してしまうので、使っていない口座は解約すべきなのです。
■三菱東京UFJ銀行における口座の解約方法
三菱東京UFJ銀行の口座を解約する方法は簡単です。
基本的に通帳とクレジットカード、それに届出印を持って最寄りの支店に赴けば、
解約手続きをすることができます。
また、残高金額や取引の金額が大きな場合には、
本人確認書類の提示が求められる場合があります。
運転免許証や保険証を持参しておけば大丈夫です。
なお、当然ながら解約手続きは口座の名義人が行なわなければなりません。
親の死去等に伴い、口座を解約したい場合には、
口座の相続手続きを行い、それから口座の閉鎖という別の手続きとなります。
また、通帳やキャッシュカードを紛失している場合には、
最初に通帳等の喪失手続きが必要となります。
手続きが少しだけ面倒になるので、注意が必要です。